デジタル耳って?

みなさんこんにちは🌞
今日は、このデジタル社会がゆえに起きた、“デジタル耳”について少しお話ししたいと思います。

私たちの身の回りには、デジタルなものがたくさんありますよね。
音楽の世界でもデジタル化はどんどん進み、電子楽器をよく見かけるようになりました。

では、アコースティックの楽器と電子楽器の1番大きな違いってなんだろう?🧐
なんて考えてみたことはありますか?

音量が調節できること?音色をボタンで変えられること?

たしかに電子楽器ならではの特長ではありますが、違いとなると少し異なります。💦

アコースティック楽器にあって電子楽器にないもの…ズバリ、その答えは“倍音”にあります❗️

バイオン…?名前はわかるけど実際のところってどんな音なの?そんな方も多いのではないでしょうか🧐

簡単に言ってしまえば、一つの音を出した際に生じる別の音の事です❗️

仮にピアノを使ってドの音を出すと、

ドードーソードーミーソー♭シードーレーミー…

耳でギリギリ聴き取れる小さな音で、このような音がすべて同時に鳴り響いているんです…‼️
衝撃ですよね。

この倍音があることによって、旋律や和音を弾いた時の音の響き方や立体感、音色にも大きく変わってゆきます。
また、楽器によっても倍音が異なり、楽器ごとに音色が違うのはこれが理由です。倍音による音色の違いについてはとても奥が深いので、今日は省略します😅

話を戻しますが、電子楽器にはアコースティック楽器と全く同じ倍音は出せません。技術の進歩によって、限りなく本物に近い倍音を再現することは出来るようになりましたが、まだ不完全であるというのが現実です。

この倍音のない音で耳が慣れてしまい、倍音の違いを聞き取れなくなってしまうことを、デジタル耳と呼びます。💦
(やっと本題に戻ってこられました…笑)

ご自宅には電子楽器を置いている生徒さんも多いかと思いますが、レッスンでは必ずアコースティックのグランドピアノを使います🎹

一回一回のレッスンを大切に、よく耳を澄ませて倍音を聴き取ってみてください👂

よりよい耳を育て、より豊かな表現を目指していきましょう♫